夏から、いや早春からでしょうか、
尾州のことを本にして伝えてみたい、と思っていて、
Re:s=(有)りすの藤本君らに、あらためて産地を見てもらったりしてたのですが、
今秋の三越伊勢丹メンズフロアでの「尾州」の特集に合わせた機会に、
一宮地場産業ファッションデザインセンターからご用命頂いて小さな冊子が出来ました。
尾州のこと。
戦後から最盛期の繊維産業を懸命に生きてきた祖父母が営んでいた撚糸工場の跡地に、
いま、私たちは事務所と住まいを構えています。
昨年からアール・マテリアル・プロジェクトを始めて、
それまで存在や価値を知りながらも、アウトプットする機を作れずにいたこの地の宝物を、
ほんの少しだけ、お伝えできるかたちあるものを創れましたことを、
すべてのご関係者に感謝しつつも、私はまだ満足してはおりません。
伊東さん、夏目君、撮影して下さったカメラのみなさんのちからと、
デザインの蜂矢さん、もちろん編集の藤本君ら、
今回のチームも周囲のまだ誘ってないみなさんも、
冊子に登場して下さった産地のみなさんも、
伝えられるもの、創れるものは、
まだまだもっともっとできるんだ、ってあらためてわかったから。
私はまだ満足しておりません。
でも、
すべての方を、とても誇らしく、思っております!