FBから思い出した話を。
世界デザイン博の周年催事でアートマーケット任されたのがたしか25歳。
もちろんイベントもプロデュースの実績も皆無。
「不要品フリマに出してたの面白かったから」
みたいなことで大舞台を任せてくれた勇気というか朗らかさが今思うとすごい。
ステージ、マーケット、フードコートなどの部門ごとのプロデューサー会議で、
直径2mの円卓にフードのプロデューサーとして座ってた1人だけ若い人、
全身黒づくめの、それが鳥居さんだった。
もうすでに色々プロデュースしてた彼は、
若いくせに生意気だ、とか言われることもありますね〜。
なんて常にクールなカオして悠々と構えていた。
そのイベントの初日の夜、たくさんの来場者が帰ったあとの、
私たちの盛り込みまくったアートブースの向こうのテントで、
人間が煮込めそうな大ナベの残飯を黙々と片付けている鳥居さんがいた。
成功して目立つようになった友人知人でも、
おもてには見せない水かきまくったあとを偶然に知るたびに、
他人の表面をコピーしてあやかろうとして、やがて消え行く人たちとの差を実感する。
二番煎じに魂などない。
もがいて水飲んでも浮いてくるついて来る人が先へすすんで行く。
そしてすでに先を歩く人たちは、水かきまくった引っ掻きキズなどものともせずに、
そんなの苦労だとかは思ってない、きっと。
もう20年以上前のことを思い出したら、今、これからの話をしてみたくなった。