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線香に薫煙される

お彼岸という習慣のため、母と寺へ行く。
年に4回ほど、盆だ彼岸だということで
戒名のたて札のようなもの(御塔婆と言う)をもらうため、
線香に薫煙されながらウェイティングの修業をする。
(「ウェディング」と読まないように。)
我家の菩提寺では、アトラクションとして、
まれに愛らしいグレーのねずみが走るのを
見つけることが出来る。

そこでなんとなく思い出したが、
随分前に「高野山」を取材のため1泊2日で訪問した。
「お坊さんのテーマパーク」みたいなところだった。
車内が階段状になった電車で山を上る。
(どんな電車なのか、いつか自分で確認して下さい。)
山の上にはいくつもの寺があり、
熊野古道みたいな山道に信長さんから大企業の社長さんらが祭られている。
ダブルベッド2つゆったり置けそうな、家なみの墓もある。

ガイジンさんが仏具の店(土産物屋風のディスプレイ)で
大小バリエがずらりと並ぶ仏具・・・
御菓子を乗せるコンポートやハスのキャンドルスタンド(そうは言うけどもちろん仏具)を
楽しそうに買い求めていたり、
赤いスポーツタイプのオープンカーに乗った、
20代後半らしきグラサンのハンサム坊主が
カーブをキュルル〜と曲がったりするのを見ることが出来る。

そういった、自分勝手な(見どころポイントのずれた?)お出かけガイドを
10年くらい連載していたので、毎月どこかへ出かけていた。
しかし色んなところへ行かせてもらった。
出かければどこでもしっかり楽しんで来るのだが、
私はめったに「遊びに行く」目的のために出かけない。
しかし、タイトルは「出かけてみましょう」であった。(笑)

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稀温

学生時代から衣装制作、販促企画などの活動を開始。流通と外食勤企業務を経て1991年よりフリー。
衣食住のコーディネート、撮影やスタイリングなどを経て、名古屋を中心に大小のイベントや店舗など「場をつくる」プロジェクトに関わる。
2016年より尾州のレトロビル「リテイル」で「アール・マテリアル・プロジェクト」を常設化する。

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稀温

Coordinator

名古屋モード学園ファッションビジネス学部卒。 在学中よりステージコスチュームや販促企画の活動を開始。 流通系企業でリサーチ、店舗・営業企画などに従事。 1991年よりフリーランスに。

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